冬至で終らせた事

10年前の夏、

あるタイ人男性と待ち合わせをしてました。

 

急に連絡が取れなくなり、

どうしたのかな?

電話で話した感じだと、嫌われた感じではないし。

とにかく待ち合わせの場所に行ってみよう。

 

旦那様に事情を話し、

二人で待ち合わせの時間に待ち合わせの場所へ行きます。

 

そこにいたのは、

 

ビッちゃん

 

私の顔を見ると、

変な顔をしました。

 

言いにくそうにポソリと呟きます。

 

多分私に伝えるために調べたのでしょう、

日本語で

 

彼死んだ.....

 

はぁ?

 

理解するまで時間がかかりました。

 

その場で崩れそうになる私に、

旦那様がこんなとこで泣くなよ!

しっかりしろ!と。

 

彼に対して後悔することが沢山ありました。

 

立ち直るのに時間がかかりました。

 

ビッちゃんと彼は親友です。

 

亡くなる前に、

ふと、

自分に何かあったら彼女の事頼むね。

他の人は駄目だからねと言い残していたそうです。

 

そして、

私とビッちゃんは、ゆっくり時間をかけて親しくなっていきます。

今は家族のような存在です。

 

彼が亡くなった時、

ビッちゃんにお願いして、彼の写真をもらいました。

その時、封筒に彼の本名を書いて私に託してくれたのです。

 

その写真と名前を持って、何度もお寺でご供養しました。

 

ずーっと写真は持っていました。

 

10年経って

彼の写真

もう私の所ではないね。

 

そう感じて、

ビッちゃんに写真を渡しました。

 

懐かしそうに受けとると、私が持つべきですねとバックにしまい、

封筒に書いたのも自分の字ですよ、取りに来た時の事覚えてるよって。

 

彼はもう行ってしまったのは分かっています。

でも私達の心の中にいるのです。

 

私達2人が彼の事を話す事もなかった。

お互い避けていたから。

 

ようやく、

踏ん切りがついて、

彼との事を話せるようになりました。

 

ビッちゃんが言います。

 

彼が私達を引き合わせてくれたのだと。

 

丁度冬至の前、

きちんと終わらせました。

 

とても自然でした。

 

冬至に合わせてビッちゃんが来日したのも意味のあること。

 

忘れてると思っていても、

私の中で終わってなかったのかも。

このタイミングでしたね。

 

やっと終わったね。

 

でも

私達三人は、

又来世でも出会うよね。

 

又会いたいね。